≪物流拠点(物流センター)の考え方≫

参考:配置場所がキーポイント!(納期から逆算して決めること
物流拠点は、倉庫費用、荷役人件費、輸配送費用、システム利用費などから構成されています。
サプライチェーンでの金額効果の最大化は、経費比率が一番大きい輸配送費用の削減が必須です。
配送費の効率化は、拠点の立地、最も重要なことは、拠点から配送先までの距離を最少化となる場所を選ぶことです。
●物流拠点(物流センター)には、WMS&マテハンが必須●
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*** 物流拠点(物流センター)の配置の考え方 ***
物流拠点(物流センター)を配置&再配置する場合、リンク(輸配送)とノード(拠点)の効率化を融合した納期が守れる
配送エリア毎に拠点を設置(納期から逆算)して決める。輸・配送コストを意識することに力点を置くべきと考えます。
  1.配送エリア内の最も需要の多い地域に設置:リードタイム24時間が可能であること(≒100km以内が望ましい)
  2.地域配送:納期順守地域と配送頻度回数が多い場所を選択
  3.広域配送:大量の輸送化が図れること、幹線道路に面し、インターチェンジに近い場所が望ましい
  4.採算の合う、地価、賃借料であること
  5.良質のパートタイマーが多数、確保できる大型団地、大学などの近隣が望ましい(徒歩15〜30分、車10〜30分)

物流センターの必要性は、2つに集約できると考えます。
1つは、納期を守るため、もう1つは、物流コストを下げるためです。
そこで、物流拠点(物流センター)づくりには、倉庫立地、レイアウト、マテハン、情報システム、物流コストの削減、物流品質
とサービス性の向上などを意識した拠点づくりが重要になります。

先ず、拠点立地ですが、最適な立地を選択したいものです。
それは、輸・配送先の顧客をカバーできるエリア、及び顧客がどのように分布しているかを把握することが最大の要素で、顧客へ
の納期と物流コスト(特にコストウェートの高い輸配送)に関わってきます。

拠点から圏内配送が主体であれば、主要顧客の近隣や商圏の中心地に立地するのが望ましいと言われています。
さらに輸・配送の環境要素から考えますと鉄道貨物駅、港湾、空港、トラックターミナル、高速インター、工場などに近接してい
れば、さらに利点が大きくなります。
また24時間稼働が可能かトラックの進入路や待機場所などで近隣とのトラブルが生じない環境にあるかどうかも重要な要素です。

用地の法規制もきちんと確認しておきたいものです。
用途地域の指定、建蔽率、容積率、拠点用地の道路付け&道路幅、便利な場所を探し当てても土地利用条件に制約が多い日本では
最適な物流拠点を選定しても、そこに思うような物流施設を建設することが難しいケースもあります。
そして、物流拠点の運用には、物流施設(業種・業態)を意識した人員の確保(パート・アルバイトなど)が容易な立地であるこ
と安全・安心な場所の選択も重要です。
交通災害や騒音災害を未然に防ぐ環境を選択することが、まず望まれます。
通行人や自転車の往来が頻繁か、学校や病院がないか、住宅密集地に近くないか拾い挙げればきりがありません。
慎重に取り組みたいものです。

物流センターは、物流の拠点ですが倉庫とは異なり、物流の目的のために顧客のオーダーに従い、商品を「正確に安く、顧客の要
望(納期)」で届けることが必須です。
そこで、物流拠点の集約や拠点内の業務改善などでのコスト削減は、限られた対応しかできないのが実態にあります。
一般的な企業物流コストの内訳は、約60%を輸・配送コスト、約30%を物流拠点コスト、残り約10%を管理コストが占めており
物流拠点内で改善を行ったとしても、その30%の中での削減効果という限界が生じてきます。
特に昨今の経済状況に当たっては物流コストの削減が企業経営の命題であり、実際に改善活動に積極的に取り組んでいるため、
その余地は少なくなってきています。
すなわち、コスト構造が高い輸配送を効率化&コスト削減できるかというところに焦点を当てて考えますと、物流拠点の再配置の
重要性がご理解頂けると思います。

そこで、物流拠点を再配置する場合、リンク(輸配送)とノード(拠点)の効率化を融合した納期が守れる範囲の配送エリア毎に
拠点を設置(納期から逆算して決める。)、輸・配送コストを意識することに力点を置くべきと考えます。

               参考:物流拠点の基本作業プロセス                       参考:物流拠点(物流センター)鳥瞰図


*** 物流拠点づくりの狙い ***
物流には、原材料の調達から生産、消費、廃棄など、広範囲の流れがあります。
物流は「輸送、保管、荷役、包装、及びこれらに関連する作業と情報と設備・機器の諸機能が有機的に結合し、「サービス性」「ス
ピード」「空間の有効利用」「規模の適正化」「在庫調達」などの機能を駆使し、「作業コスト、物流品質・サービス」の向上を実現
することが物流拠点(物流センター)づくりの目的・狙いであると考えます。

  1.サービス性・生産性(ローコスト)
      顧客サービスとして、品切れがなく、荷痛みなどの事故がなく「ローコスト」で商品が供給できる仕組みが必要
  2.スピード(迅速性)
      商品を顧客の「必要な場所へ必要な時間」に迅速に届けることが要求される。
      物流拠点(物流センター)は、需要地の近場に立地したり、輸配送のために高速道路を使用したり、ダイヤグラムルート配送、
      定型配送などが必要
  3.空間の有効利用(スペースセービィング)
      物流拠点(物流センター)を建設する用地が、住宅建設や地価の高騰で必要面積の確保が難しくなり、近年、土地を有効活用
      するための高層化(立体化)施設やシステム機器が求められている。
  4.規模の適正化
      物流拠点(物流センター)集約・分散の適否の検討、機械化・自動化の導入による省力化、情報処理の集中化などにより、それ
      ぞれの規模の適正化が重要。
  5.在庫調達(コントロール)
      在庫の増大は、多くの保管スペースが必要となり、且つ在庫投資による資金の無駄が生じる。
      このため需要の変動に合せて生産・仕入をコントロールする役割を発揮できるシステムなどが必要
  6.安全と環境
      @安全な職場づくり!
      A3K(危険、きつい、汚い)からの脱却
      B省エネと環境対応


*** 物流拠点は、物流活動の基本です。 ***
物流拠点とコスト&サービスレベルの関係

企業の物流活動の基本は物流拠点にあると考えます。
各企業は、物流拠点を集約、商品の流れを太く単純なものにする傾向にあります。
これまでは、「効率性とサービス性」に基づいた物流管理の視点から構成されていた物流拠点がマネジメントの視点によ
って「企業戦略性」と「市場適合性」へと目的が変わってきたためと思われます。
その物流拠点の構造と機能は、商品が市場に向かって流れるルート、物流チャネルとルート毎の物流拠点の配置(場所
の設定)で決まってくるといわれ、日本の大手企業が変革を活発に行っています。
この物流ネットワークの中で物流活動が展開され、物流拠点の集約化をおこないながら物流の変革(改善・改革)を実践
することで期待する成果を上げようとしています。
物流拠点(物流センター)の存在は経営力、物流力の向上への寄与が第一と考えます。
物流拠点が複数ヶ所に点在している場合、集約化を実現することで物流効率化の大きな潜在効果(能力)を生み出すこと
ができます。
ここでしなければならないことは、拠点の集約化だけを実施するのではなく、同時に物流機能(仕組み)と連携する生産や
仕入れ、販売、etcをより良いものに変えること、SCLを核にした総合力が発揮できる物流拠点づくりが重要です。

*** 物流拠点(物流センター)づくりの考え方 ***
物流の目的(狙い)である「サービス性、品質・精度の向上、ローコスト化が企業経営の命題として製配販、それぞれの企業
が積極的に取り組んでいます。
物流拠点(センター)は、これまでの「保管効率重視型」から商品を素早く出荷できるよう集品(ピッキング)流通加工、出
荷検品、仕分けなどの荷捌き作業を重視する「流通型」に変革してきています。
●保管型物流拠点(倉庫)
   生産品や原材料の保管機能(保管効率)を重視した倉庫型拠点づくりが必要
●流通型物流拠点(物流センター)
   顧客サービスの観点から、出荷機能(品揃え、出荷単位調整、集約、納期遵守など)を重視した拠点づくりが必要


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