![]() 平成17年から30年までを6分割してご紹介します。
2018/11/16(金)
![]() あくまでCタイプ(脳トレの宝庫)の訪問者さん向けに書いてみました。
初期の名作とさせていただきます。10しか選べないのはなかなかの苦難で、あっちを挙げてはこっちを削り、またあっちとなりました。私立中入試問題風と知識問題は外しました。御異論は多々おありでしょうが、まあ、こんな偏向意見もあると寛大に!
1 白鴎中 平成18年 適性 問題3
25年間の電力使用量の推移の特徴を原因とともに2つ書く。料金を値上げすると使用量は減るか? 「ある夏の1日の24時間電力使用量」を1975年から2001年までの26年間の5年または10年ごとにグラフ化。不思議なほど同傾向で増加するきれいなグラフが描かれています。1975年(昭和50年)と2001年(平成13年)では午後2時時点での使用量73百万kwが183百万kwと2.5倍の増加量。いや、驚きの増加率。問2は料金を値上げすると使用量を減らす効果があるか。問題点とともに書く、です。この出題が2011年の大震災前ということもあり、記念すべき問題として認定。
2 小石川中 平成18年 適性3 問題2
適性名物 クイズ問題 縦積み4つの箱を、例として左端から18回で○の位置に!18回ですよ! よくマジシャンがプラスチック製のチップを右左に動かして人をだます技がありますが、まあ、それに似た印象のクイズ。といってもこちらはだましたりするのではなく、36人のクラスの生徒全員が楽しむゲーム。結果的に18人ずつ2度にわかれて4つの箱を4か所、または3か所の場所から選んで移動させてまた同じ順に積み上げる。なぜかなぞの「3つの箱でわくが3か所」というヒント表がある。それ以外に、よりヒントらしい「3個の箱でわくが4か所」のヒントもある。どちらにしろ移動回数26回とか19回とかいうとんでもない数字すら書いてある。つまりそんな途方もない回数動かすと答えになるということです。
ここで強調!使わないヒントはない!のです。都立中のこの出題姿勢の典型例。これから始まるクイズ問題の原点です!
3 桜修館中 平成18年 適性 問題2 クイズ問題 作品展示会見学ルートを探る 6学年、各4クラスの小学校の作品展示会をできるだけ多く見学するルートを調べる問題。ある生徒は17教室、別な生徒は18教室。どういう差かを調べもします。奇数、偶数の理屈を気にすると出来ます。これから後、都立中問題で、公倍数・公約数の理屈と同じぐらい良く出るクイズ解法の王道です!
4 白鴎中 平成19年 適性 問題1
不忍池(しのばずのいけ)などに飛来するカモの数は・・・そして季節による野鳥の数や種類は? 不忍池からスタートする白?中の下町散策問題。「カモや野鳥の観察される数」の季節ごとの特徴を読み取る。その際使用する資料は日本野鳥の会の清澄庭園・葛西臨海公園・多摩川での観察資料。あれ?不忍池じゃないのか・・・鵜が多いのか・・・まあ、全体に東京の東、似たようなものでしょう。都立中はそれぞれの場所でそれぞれの特徴を示した自然観察問題を頑張って出し続けます。結果、後に題材が苦しくなりますが・・・。野鳥の問題は南多摩中が平成22年に高尾山で同じような問題を出す。白?中と南多摩中、まさかのコラボ!東京の東の端と西の端のライバルになるといい!
5 両国中 平成19年 適性2 問題3
ジャンプ競技の得点計算−飛距離点と飛型点を合計すると 算数なのですが、解答が複数ある都立中問題の今に至る典型例。とにかく、「解答は複数」をどうしても維持したいのです。この問題は、飛距離点のヒントから「定められた点数」が出、それを利用して飛型点のヒントが出る。5人の審判から上下の極端な点数を出した人の分を引く最終ヒントと合わせると解答の候補が出る。最後に飛型点の点数は0.5点刻みで減点というヒントで解になる。いつもこんな感じの絞り方。この流れが都立中算数系問題。この年の両国中問題、実は前後の問題も良問。
6 小石川中 平成19年 適性3 問題2
乾電池のパワーを時計と連動させて計る 単1から単4までの乾電池の容量を豆電球を光らせる時間を計ることで調べる。一回の実験ではなく何回か実験をした後の実験結果表をもとに調べていない単4乾電池の「もち時間」を予想する。重さで比べるか、体積で比べるかが分かれ目。もう一つ、では時計を使う以外の方法で乾電池の「どれぐらいもつか」を測定する「方法」を書く。これが難しい。案外浮かばない。どうぞ皆さん、楽しんで下さい。良い問題でしょ?
7 桜修館中 平成19年 適性 問題2
自転車のギアを科学する
自転車の歴史から始まり、最後の問題は27段変速の自転車の問題。その前輪と後輪のギヤ比から来るペダル一回転で進む距離の表を紹介。全部で27のうち11か所も空欄にしてあります。
まず前輪と後輪の関係を質問。大人は「反比例」のひとことで終わらせるのですが、小学校課程では反比例は位置づけがあいまい。反比例の表現を避け、さらに分解した表現、前輪のギヤの歯数を2倍にすると後輪の歯数は2分の1になる関係と模範解答。とにかくそれで(2)で後輪の半径がわかる。この関係を利用して(3)番の分速60回のペダルこぎで時速11kmのときの歯数の組み合わせをだす。11か所の空欄には数カ所の正解があるのですが、整数でぴたっと出したい方はけっこういらつきます。このころに出た問題集はこの桜修館の問題をどこも採用していました。ある意味、算数らしい計算問題だったからですね。実際の自転車と実質反比例計算の算数をうまく組み合わせた名問としましょう。
8 白鴎中 平成20年 適性 問題1
東京マラソンで一位とすれ違う 当時の東京マラソンのコースには2か所すれ違いコースがあり、質問に出てくるお父さん(自己ベスト3時間10分)と出場する最も早いランナー(2時間10分)がコースで何回すれ違うことができるかを計算して答える問題。両者の分速を出し、すれ違いコースの抜けるまでの距離と入るまでの距離を計算し、両者の所要時間を4か所分出す。つまり1問で8回計算する(全体像が最初からつかめていた生徒さんは4回)をする。しかも分速計算では分数割り算(都立中ではまずでない)までする。まじめ7にした子にとっては白?中にしてはやや多い計算回数。こりゃ大変だぞーというメッセージでした!
9 小石川中 平成20年 適性2 問題1
琵琶湖の水の全循環(冬から春にかけて起こる表面と深層の水の混合)が史上初めてなかった! 「3月までに琵琶湖の水の全循環が史上初めてなかった」出来事を載せた新聞記事(平成19年に)きっかけ。暖かい水は上にのぼり、冷たい水は下へおりる。この理由から琵琶湖の水は冬に全循環し、水底に沈んだプランクトンを分解するバクテリアにより酸欠になった水底にも酸素が補給される。それが生き物にとってどのような意味があるかを答える。さらに、水は摂氏4度の時が一番重く、摂氏0度の時より摂氏7度のときの方がまだ重い。その理屈を利用し、プールの水はなぜ表面から凍るのかを説明する。すべてが小学生にとって豆知識、新知識かもしれません。知ったかぶりの大人にとっても実は知識の穴を埋める視点が提示されていておもしろいはず!知っておられた方はすごい。
10 武蔵中 平成20年 適性2 問題1
モビールのつり合いを最後にあぶらねん土で調節する 普通はモビール問題は私立中入試対策の算数で、次に理科の計算問題で扱われるのです。今回はそういう問題では無視するのが暗黙のルールである、棒の重さや長さまで考慮させる問題にした点がすごい!確かに棒の重さや長さまで考えるとモビールはどちらかが垂れ下がりますし、からまります。からまるのは長さを調節すればよく、棒の重さの調節は現場ではあぶらねん土などの付け方を工夫すれば水平に戻る。ただし、したことがない机上派はここで答えにつまる。実学派の小6が有利となる予定!この問題は、都立中問題は「手を動かす、観察する、実験する」がテーマの一つだという宣言です!
![]() あくまで脳トレとして、Cタイプ(脳トレの宝庫)の訪問者さん向けに書いてみました。
関係各方面の方々の冷たい視線はごもっとも。お平らに!順位は特につけていません。というか、もちろんつけられません。
1 白鴎中 2009年(H21) 適性 問題3
白鴎中名物、江戸と現代を結びつける!今回は蕪村の句「菜の花や月は東に日は西に」を考える 「菜の花や月は東に日は西に」の句は現代ならいつごろの何時ごろの句かを平成8年の天文年鑑を利用して読み解く。その前問もさりげなく写っているビルの谷間の三日月から今がいつかを調べる問題で、初めて見たときはちょっと考えました。
2 両国中 2009年(H21) 適性 問題4
自転車が歩道を走ると・・・ 自転車は歩道を走らなくてはいけないのか、車道を走らなくてはいけないのかを資料を利用してディベートする問題です。どちらの立場でもそれなりにかける資料なのでおもしろかったです。というか、現実の日本が両論併記せざるをえない状態なのですね。社会問題に100%の答えがない良い例でした。
3 小石川中 2009年(H21)適性3 問題1
光合成で吸収できる二酸化炭素の量の問題 光合成で吸収できる二酸化炭素の量計算。これは傑作です。前提が正しければ、当方の計算なら、アサガオの葉が15枚で、一日ドライアイスなら1?の半かけら分吸収してくれる。すごいですね!小学生に「科学者への夢」を提供してくれる問題です。
4 立川国際中 2009年(H21)適性 問題1 2050年の日本の総人口グラフを書く。 2050年の日本の人口割合のグラフを書く問題です。資料から答案に書き、形の違いからわかることを一つ書くのです。2050年がポイントです。今からおよそ30年(この問題出題時点では40年)後の日本の「未来の年表」を知ることになります。
5 両国中 2010年(H22) 適性 問題4
音楽の出題ですよ!音楽!マーチングバンドのシンバルがジャーン! 音楽の出題ですよ!音楽!マーチングバンドのシンバルがジャーン!意表をつく音楽の問題。実際は算数の公倍数の問題でしたが。
6 小石川中 2010年(H22) 適性2 問題1
スパゲティ4人前を東京とニューヨーク、ロンドン、パリで作ったらいくらになる? 簡単なスパゲッティ料理を東京・ニューヨーク・ロンドン・パリで作ると材料費・光熱費など全部でいくらになるか?問題。事前の予想はおそらくあたりません。
7 武蔵中 2010年(H22) 適性2 問題2
本格的なパンの作り方。
パンの焼き方を科学する!パンの一次発酵、二次発酵の話を自分の家での実演につなげる問題。家庭科問題でもありますかね。
8 武蔵中 2010年(H22) 適性3 問題2
レーマーの温度計とは?アルコール温度計を作ってみよう。 レーマーの温度計の問題。今のセルシウスの温度計との違いを説明して、換算する問題です。換算式を作ってグラフに書くのですが、このグラフが縦横とも目盛りを自分で決めるのです。きっとここで悲劇が起こるのです。
9 立川国際中 2010年(H22) 適性 問題1
朗読劇−4羽目の子すずめも公園に向かって飛んだ! 朗読劇の話し合いを記録した文章から舞台をイメージする問題。とてもユニークでしたので、とりあげました。ですが、この問題が解けない生徒さんは、イメージ喚起力が足りなさすぎかも・・・・
10 南多摩中 2010年(H22)適性 問題1
高尾山の野鳥9種類を観察しよう! 高尾山で観測できるオオタカ、カワセミ、ハクセキレイ、コジュケイ、オナガ、カルガモ、ジョウビタキ、オオルイ、ムクドリの9種の野鳥の月ごとの観測数を資料とし、6月に観測可能な野鳥を可能性の高い順に書く。観測出来なかった鳥を再訪して観測するには何月がよいか。おもしろいですね。いかにも南多摩中。平成19年の白鴎中問題の東京の最西端版!
![]() 当方、パズル系の問題にはあまり興味がわきませんので、取り上げる頻度が今回は 1 のみと少ない点、お許し下さい。
1 白鴎中 2011(H23)適性 問題1
夏休みの家族旅行計画を作る。 A町への夏休み、2泊3日、6人家族の旅行計画を立てる問題。企画立案問題の例です。条件が本当に多く、すべてを満たすのは無理なのですが、いかにもありそうな旅行なので熱くなって計画されると思います。解答欄の構成にもヒントがあるので、気が抜けません。現実味のある話なのが採用理由です。
2 小石川中 2011(H23)適性3 問題1
乳酸菌が倍倍倍・・・で増える!ヨーグルトがあふれかえるか? 乳酸菌のはたらきの問題です。乳酸菌でどれほどのヨーグルトができるかを概算で求めます。30分で乳酸菌が倍に増えますので、菌1万個が20時間ではどうなるかを問います。ここまでけた数が多くなる問題は小学校ではそうしませんのも新鮮。
3 武蔵中 2011(H23) 適性1 問題1
変形樹−風力発電の適地を地図に書く。 風力発電とそれに適した土地を探すための地図の問題です。年中一定の風が吹く。騒音被害がでない。その土地は他の利用目的がない・・・などを考慮して地図から候補地を選びます。書く楽しさもあるよい問題だと思いました。
4 立川国際中 2011(H23)適性2 問題2
ハムとベーコンの差 ハムとベーコンが何月によく売れているかを調べた資料から、売れ行き変化について気づいたことを書く問題。!お中元とお歳暮によく売れるハムのせいか、8月と1月にベーコンが売れていない、ははーん・・・ということらしいです。いかにも都会の子向けの問題かも。
5 立川国際中 2011(H23)適性2 問題3
良い土とは・土の化学性と物理性 土の化学性と物理性から良い土とは何かを考える問題。何と、冒頭で、「マイナスの荷電の大きい土は植物を育てるのに良い土だ」といきなり宣言しています。栄養素が電気的にプラスの性質があるのでマイナスの土だと栄養素を保持する能力が高くなるのだそう。この宣言でいきなり中学以上の問題が小学生でも何とかなる問題になる。「おもしろい問題」の幅が広がるので、この魔法はこれからも使ってくださるよう!
6 大泉中 2011(H23)適性2 問題2
食塩水の濃度の問題なのですが、濃度の変化をグラフにする 食塩水の濃度の問題なのですが、濃度の変化をグラフにするのです。私立中入試のステロタイプ問題のその先までさせるのです。ここですよ!いかにも適性問題という問題。書き上げたグラフも微妙に反比例グラフとは異なるグラフになる。いいぞー!
7 三鷹中 2011(H23)適性2 問題3・4
段ボールの底を調べる!/ヨットはなぜ風上に向かって進めるのか?その原理を利用? 段ボールの底をきちっと作る。ヨットはなぜ風上に向かって進めるのか?どちらも当方の苦手な分野のせいですかね。知らないことを知るのは本当に楽しいことです。段ボールの底がどうなっているのか、何か秘密があるのだが、日常生活ではろくに確かめない典型。初めて秘密を知りました。
8 白鴎中 2012(H24) 適性2 問題2
東京スカイツリーの影 解答欄の地図中に線を引く問題。その線を引くための計算を何回もする。そして、地図はスカイツリーの影の先頭がどの橋にかかるかという白鴎中らしさ満載の問題。下町の子(白鬚橋、言問橋、厩橋が読める子)なら、始めからだいたいの見当はつくところがちょっと・・・
9 武蔵中 2012(H24)適性2 問題1
しじみ、木の実、イノシシの研究から縄文弥生の暮らしを読み解く! 縄文時代の化石、特に琵琶湖の貝塚のシジミ化石、同時代の木の実の研究、鳥浜貝塚から出土したイノシシの年齢比較。これらを組み合わせて読み取れることを書く。いやーよくも調べたものです。地味な地味な学問分野の成果をうまく問題にしています!ノーベル賞とは縁がなくてもこれも学問なのです!
10 三鷹中 2012(H24)適性2 問題1
チョコレートのみぞのでこぼこの理由 チョコレートか準チョコレートか、チョコレート菓子か、準チョコレート菓子かを計算して調べる問題です。小学6年生、そろそろチョコレートのことばかり気にする年ではなくなるのでしょうが、これまで12年、いやというほどおせわになっている割りに、箱や包装の記載を気にしたりはしていないもの。当方も準チョコレートという分類を知りませんでした。その後の菓子のみぞや出っ張りの質問もおもしろかったです。
![]() 今回はパズル系の問題から名作として取り上げる問題がどうしても思い浮かびませんでした。問題制作者の方々には多大な努力の結果を汲もうとしない当方のわがままをお許し下さい。簡単にいうと「現実離れ問題」か「新知見なし問題」、「問題のための問題」化している気がするからです。
まして適性試験と称して大問でパズル系を2問も入れるなど論外ではないでしょうか?いったい12歳の「何の適性」を尋ねておられたのでしょうか?
重要度が低いと判断されたから、次の平成27年からの共同問題ではパズルは極力出さないことにしたのではないのでしょうか。とはいえ、担当者の先生方は、バランス上せっかくの独自問題でパズルを出すのも業腹だったかもしれませんね。
勝手に名作認定ベスト10 第4信20セットからぜひ味わってみたい名作認定をまたしても認定してしまいました。
1 白鴎中 2013(H25)適性2 問題1
虹はなぜ赤、だいだい、黄色、緑、青、あい、むらさきの順に見えるのか 虹はなぜ赤、だいだい、黄、緑、青、あい、むらさきの順に見えるのかの質問。実は知っている生徒さんはとっくにご存知だったでしょうが、絶妙な絵で説明されると「なるほどなー」と納得するように組まれている問題です。
2 両国中 2013(H25) 適性3 問題2
えと(十干十二支)60を調べ尽くす!/ガの幼虫はなぜ3れいから4れい時に激減するの? 十干十二支の問題。算数的判断では、組み合わせが全部で120ありそうに感じてしまうのですが、実は60しかないのです。ここでは組み合わせられない方の60から2つを書く問題です。いろいろな説明文を読むのですが、どうも頭に入ってこないのです。理由は簡単で、一つ二つの例示で、網羅してないからです。覚悟して横に十干を、縦に十二支を書く縦横表を作成するとすぐわかります。なーんだ!でした。良心のかたまり、声の教育社さんはぜひ十干十二支縦横図表を入れて下さるよう!
3 小石川中 2013(H25)適性2 問題1
工業製品出荷額の多い都府県15をリストアップ。 日本の工業がどの県で盛んかを調べる問題。工業製品出荷額の多いベスト15都道府県をリストアップした資料1を見て、東京・愛知・・・と占める割合を計算する小石川名物問題。さらにその結果を5%を境にして塗り分ける問題。塗り分けてから、さらに額の多い都府県の特徴を答える。この計算量の多さは相変わらず。グラフを書いてから先の問題を解く。この手法が当方思うに「適性問題」の良いところです!手を動かして考える!ペーパーテストの限界はありますが、ぜひどんどん取り入れて下さるよう!
4 武蔵中 2013(H25) 適性2 問題1
よさこい祭りはどのようにしてメジャーになったか? よさこい祭りはどのようにしてメジャーになったか?を聞く問題。参加者が10000人になるまでの年表というものがあるのです。そこには出来事とその結果の人数変化がすべて記録されているのです。地元活性化に商店会、町内会が中心で始まり、企業が参加し始め、テレビ局が中継し始め、大学が参加し、大阪万博で踊り披露、フランスカーニバル出演、県や市の補助金増加・・・絵に描いたような成功例です。この中から一つ選び、なぜ増えたかを資料2を踏まえ説明する。どれを選んでいいやら!
5 両国中 2014(H26)適性2 問題2
横につめれば40枚の円が41枚になった!この年の両国中の適性Uは全部算数です 初めて解いたときは文意が意味不明で当方撤退するみじめさ。2度目の読みで意味が見え、するとおもしろい問題だったとわかりました。ただし、生徒さんも理解した人はほんの少数だったと推測します。規則正しく並べた40枚の円形がずらして横につめれば41枚の円形に変わるのです。その理屈まで書けるかなー?
6 桜修館中 2014(H26)適性 問題1
クマはなぜ北極で生活できるのかを説明する。 赤道近くで生息し、北極に近いところでも生活している生物の代表を調べる問題。えー何だー・・・鳥、鯨、ひょっとして人間?あー、クマねーなるほど。続けて、気温の低いところで生活できる理由をビーカーに入れた水で調べる問題。うまく質問にしましたねー!当方はクマのほかに何かないのか、まだはてなの最中ですが。
7 武蔵中 2014(H26) 適性2 問題1
コチ・ダシ・イナサ・ヤマゼ・マゼの風向き? コチ・ダシ・イナサ・ヤマゼ・マゼの風向き?よく資料を調べましたねー。その学者的良心のかたまり資料に脱帽です。文が長い!長すぎです。しかも資料も多すぎで、どれを選ぶか迷いました。ですが、王道を歩む名作です。
8 武蔵中 2014(H26) 適性2 問題2
南極大陸の氷床から気候を判断 南極大陸の氷床から気候を判断。こちらも南極探検隊の研究まで引用した労作です。ただし、わずか45分でグラフを読み解くのが大変。時間軸ひとつとっても右左が逆になるような読み取りにくさは、大人でも時間がかかってしまいます。しかも対象年が2万年とか1万年です。良問ですよ。良問。ですが、時間が・・・
9 富士中 2014(H26) 適性2 問題4
日本の石油化学コンビナートが実名でわかる! 日本全国の石油化学コンビナートが会社の実名いりで詳しく地図化された資料。四日市港、名古屋港、東京港の輸出品、輸入品の比較。自動車工場分布図も登場します。最後は成田国際空港。今の日本の稼ぎ頭総動員という雰囲気の問題です。この中で特に会社の実名入りに当方はかなり感動しました。出すんだ!いや、正しい!
10 南多摩中 2014(H26)適性2 問題6
理想は16セットのカイワレ大根の発芽実験を可能な限り小学生がしてみると・・・! カイワレ大根の発芽実験の実験計画書を作る問題。水、空気、温度、それに光の必要性を付け加えた実験をする。付け加えたことにより、理論上は2×2×2×2=16通りの実験用のプリンカップを用意しなくてはいけないのですが、現実は「空気なし」実験は「水あり実験」のみしか用意できないというように、生徒の実験では無理な例がでる。さて・・・。小学生の出来る範囲の実験を調べるとても良い問題です。
勝手に名作認定ベスト10
1 共同問題 2015(H27)適性2 問題3
水から飛び出す際のイルカの形に似ているかもね? 6つのタイプの立体図形を水中から飛び出させるとどれが一番高く飛び上がるか?という質問です。なるほど、そう来ましたか!えーと、案外アイディアが、・・・しっかり表を調べればわかるのです。今も続く、典型問題。ところで、出来た後で当方、気がついたというか、勝手に想像力の羽を伸ばしてイルカのジャンプする姿を思い出しました。で・・・それだけです・・・
2 武蔵中 2015(H27) 適性2 問題2
明治大正期の三多摩の農家の1年は大変だった・・・もし東京が首都でなかたらどうなっていたか・・・ 明治大正期、三多摩の水車の利用状況を調べた図や表をもとに、北多摩、南多摩、西多摩の当時の様子を聞く。いかにも武蔵中。しかも実態も二重構造で案外複雑でした。陸稲(おかぼ)と小麦と大麦を育てていた北多摩。かいこで養蚕、製糸業の南多摩。森林で木材製材の西多摩。それに水車による米、小麦、大麦の精米・精穀・製粉の時期や量をからめ、なぜそうしたかを問う。厳しい農業の実態がわかる!苦心の良問。
3 武蔵中 2015(H27) 適性3 問題2
グライダーの作り方と飛ばし方 模型グライダーの作り方が前半。主翼、水平尾翼、垂直尾翼の面積・幅・長さを決めるのが模型グライダー設計のポイント。二宮康明さんの著書から引用したすばらしい方法で出した計算式を紹介。興味のある方は「空力中心」などという概念もどうぞ調べて下さい。ここではそこは、簡易化。主翼の長さと幅、水平尾翼・垂直尾翼の面積を出す。次に解答用紙でその設計図を書く。後半はまっすぐに飛ばすための調整方法を答える。どちらの問題も舞台装置が新鮮で読み解くまでに時間がかかります。素直に読んで、いわれた通りに計算したり、推理したりすればよいのですが、そうだとしても、斬新な問題で、当方もその世界に圧倒されました。
4 三鷹中 2015(H27)適性2 問題1
折り紙を4回折り、一部を切り取り元に戻すとすばらしいデザイン模様が! 折り紙を4回折ります。4回折った小さい折り紙の何カ所かを切り取り、広げると図5のデザイン図になります。1から8に等分した三角形のどこを切り取ったのかを書く。問1と問2は一見違う問題なのですが、問1でできた図が問2の2回折った図と同じと気づいた生徒さんは「なーんだ、後2回折ればいいんだ!」とすぐに答えになる。気づかないと4回折りはちょっと絶望的な気持ちになる回数です。こういうヒントが潜んでいるのが都立中の問題。素直が一番!でいいのかどうかわかりませんが、教訓の一種ですね!
5 共同問題 2016(H28)適性2 問題1
渋滞の理由を簡単化してシミュレーションしてみる お正月の車の渋滞から話はスタートします。渋滞はどうして起こるか?有名なだらだらした下り坂でというのとは違い、そもそもの発生原因である、信号のない高速道路でも前の車のブレーキによったり、速さが異なったりすると起きる渋滞。そのことを、A、B,Cの3台の車で説明する問題。16のます目を用意し、左から10ます目がゴール。1回に進むルールを決めるとAが遅いと後ろのBやCが一回休みになる(つまり渋滞)。10ます先までに休みが何回出るかを調べる。話を了解するまでに若干時間がかかる。そのあと、シミュレーションするときに下手な移動をすると手間取る。例としてCをゆっくり走らせると意外なことに答えは簡単になります。渋滞の話としては邪道なのですが、答えは出ればいいのですから・・・書いてみるといろいろと大人も学べます。
6 共同問題 2017(H29)適性1 問題3
グラフの縦軸の単位に「時間」が使われているなんて!
おもしろいというより、意外!砂時計を作る実験で、代わりに大きさ、形、重さが均一のプラスチックの小球を砂に見立てる。プラスチックが落ちる量と、かかる時間を調べ、グラフにする。すると、あるところまではきれいな比例のグラフになるのですが、最後になってくると落ちる量あたりの時間が長くなってくる。それをグラフ化したア〜エから適切なものを選ぶ。それだけなので、とても簡単なのですが、当方、あれ、と思ったことが一つ、何と縦軸が時間なのです。普通、小中学生のグラフは、因果関係から横軸が原因・縦軸が結果と判で押したようになっているのですが、今回は縦軸が時間!慣れすぎた生徒さん、うっかりがおきたかも・・・めずらしいものを見ました。頭は柔らかに!ですね。その意味でここに掲載します。
7 両国中 2017(H29)適性3 問題1
ドント式の最後の当選者は? 選挙の際の当選者の決め方、「ドント式」の簡単な説明とそれを利用した問題。日本の現在の総選挙の方式でもありますから、ぜひ確認しましょう。ただ、この両国の問2、やや文意がわかりにくく、何度も何度も読み直してしまいました。始めの方が2議席とれる最低限、後の方は、それだけとれば必ず当選。こう判読できた生徒さんはすごい。おもしろいけれどわかりにくい問題。平成28年度のネオン・ヘリウム・水素問題とか、こういう不等式まがいを質問するのはどうやら両国中の得意技。
8 小石川中 2017(H29)適性2 問題3
世界陸地プールに真水は深さ何mたまるか?/えっ!日本の一人あたり水資源量はそんなに・・・ すでに世の中の話題になっていますし、桜修館中が平成18年に出題した話題ですので、下準備もできていたでしょうが、そうだとしてもはるかにレベルが高くなっています!地球の水を氷河、地下水、湖水、河川水にわける。それをさらに塩水と淡水に分ける。世界のすぐ使える水は、陸地面積と等しい直方体の容器、つまりプールで深さ何mになるか。もう一つ、日本の年降水量と一人当たり水資源量を確認する問題。計算がなかなかやっかい。思えばこの10年で問題はずいぶん高度化してしまいました!
9 武蔵中 2017(H29)適性2 問題1
理想の米とは何か?/江戸時代の加賀藩で米は85品種作られていた!中食・外食? 武蔵中名物「地味な研究を掘り出して、出題する」一例。まったく武蔵中はすごい!東京の西の雄!早稲、中稲、晩稲のイネの研究を江戸時代の加賀藩で栽培された全85種の稲の、さらに品種ごとの味の良い悪いを資料に出してきました。どうして早稲には「味が良い」が少ないのに作られているかを説明する。いやー・・・おもしろい!研究の出所、加賀藩のお百姓。江戸時台の篤農家、土屋又三郎。それを掘り起こした武井弘一さん。さらにそれを問題化した武蔵中の先生たち。どの人もすごい!
10 大泉中 2017(H29) 適性3 問題2
さいころにテープを巻き続ける! サイコロ問題も進化したものです!サイコロの一辺の3等分の幅のテープをサイコロの一か所をスタート地点にして、元に戻るまで斜めに巻いていくのです。難しくはないのですが、途中からわけがわからなくなるのです。理由は簡単で、テープがたどる跡は、何と12面あるのです。一枚の絵でそんなに長く「立体図形のあちらへ行き、こちらへ戻り、またあちら・・・」をイメージ化することは普通はできないのです。ですから、どう上手に分解して手早く展開図に書けるか、そもそも全部で45分しかないのに間違えることなくそんなことができるか!大泉中さん、できないでしょう!当方はできません!ですが、時間無制限ならおもしろい問題でもあるので今回はあえて10問に拾いました!
![]() 九段中の問題は名作ぞろい!その上、短い問題を次々と出題するせいで、とても10にはしぼりきれませんでした。今回はあえて20セットとしましたが、まだまだ魅力ある問題がたくさんありました。取り上げた視点は「斬新さ」です。
勝手に名作認定ベスト20
1 九段中 平成18年 適性1 問題1−1
「江戸明治東京重ね地図」 江戸の地図と現代の地図を比べ、どの場所がどのように変わったか、あるいは変わらないかについて、どちらかをあげ、その理由を書く。江戸城南東部、現在の東京駅から丸の内、有楽町、日比谷公園、霞ヶ関、二重橋、皇居前広場の地図。興味津々で地図を覗(のぞ)きました。読み解くと豆知識の宝庫!
2 九段中 平成18年 適性1 問題1−5
江戸の花子供遊び「一番組い組」 江戸時代の花子供遊び、おそらく今の「収集カード」を3枚出し、そこにあるくらしから現代の生活に役立つことを考える。さらにあなたが今できることを答える問題です。当方がおもしろいと思ったのは、江戸の火消しの図。今なら、「かっこいいー!」です。答えはきっと「江戸の花子供遊びをスマップやAKBで現代に復活させる」じゃなかろーか・・・
3 九段中 平成18年 適性2 問題1−7
実物のオナモミを配る! 九段中は本当にするのです。配ったのです!いや、もう感動!
4 九段中 平成19年 適性2 問題1
シチューはなぜ水や紅茶より早く冷める? あれ?むしろシチューは「中の方はあまり冷めていないときがある」というのが当方の日常感覚なのですが、早く冷めるんだ・・・・対流しないからか、熱の伝わる速度の関係か・・・なぞが深まります。
5 九段中 平成20年 適性2 問題1、2
音楽!5音階だと言い当てる 出すんだ、音楽!またも衝撃を受けました。そして、どの言葉からどのようなことを読み取りましたか、二通り書きなさい。という、このころの九段中名物「二通り」問題の典型でもありました。ただし、「チューリップ」「とんぼのめがね」「虫のこえ」「たきび」の4曲に共通する音の特徴を説明する問題はピアノなどの音楽の習い事をしている生徒さんとそうでない生徒さんの違いはあったかも・・・ファとシがないのですね。この件を調べると、次々と豆知識が増えます。
6 九段中 平成21年 適性1 問題2
おせち料理で田作り、くわい、なますって知ってた?/黒豆、かずのこ、きんとんはなぜ入る? おせち料理の問題です。まめに健康に→黒豆。豊作祈願→いわし。腰が曲がるほど長生きを!→えび。なるほどねー・・・では、かずのこ、くわい、きんとんに込められた願いは何?テレビのクイズ番組と境がぎりぎりですが、適性問題としては新鮮でした。こういう日常体験を前提にする問題があってもいい!
7 九段中 平成21年 適性2 問題1
転倒ます型雨量計の利点 学校や参考書で習う雨量計は据え置き型ですが、それでは大雨や短時間集中豪雨の際はあふれてしまう。気象庁採用転倒ます型雨量計はそれ自体の構造が興味深く、しかも計算問題化できる。いいところに目をつけましたね。おもしろかった!
8 九段中 平成21年 適性2 問題2
玉川上水の水路の曲がり方は・・・ 玉川上水を羽村から四谷大木戸までどうたどって掘削していったか。これまたおもしろい。当方には、「谷を横切るときがなかったのか、たぶんあったはずだが、どう解決したのか・・・」等細かい疑問がまだ残りましたが、どうしてこういうルートなのかを真剣に考えさせてもらいました。
9 九段中 平成22年 適性1 問題2
バーコードとチェック数字の関係を理解する。 書籍番号などの秘密を知ることができて、最初から問題に入りやすいです。バーコードの一部を読み取り損なったのをチェック数字から調べる問題。すでに他中学でも出題されていますが、それでもおもしろい。
10 九段中 平成22年 適性1 問題5
エッシャーのだまし絵(作品名「滝」)の秘密をばらす! 見た瞬間は「美術の問題だ!」と度肝を抜かれました。検討し始めますと、実は幾何の問題ですね。というかなるほど、秘密はそうだったのか!と教えてくれる問題。幾何の問題もこんなに楽しく味付けできるのだ!が選んだ理由です。
11 九段中 平成23年 適性2 問題1
砂糖、食塩、ミョウバンの粉の実物配布 またしても配布問題。今度は砂糖、食塩、ミョウバンの粉の実物配布。ルーペで観察してわかったことを書く問題。透明袋の外からの観察ですから、粒の色、角張っているか、丸いか、透明度の差などを書けばよいのですが、それより、この試験方式に脱帽!
12 九段中 平成24年 適性2 問題3−2
江戸から大阪まで飛脚で行くと何日、何時間かかるか? 「里」で計算します。江戸から大阪までを5分割し、計算しやすく、または5回計算するようにしてあります。飛脚が手紙を運ぶとけっこう早い!計算して実体験すると身にしみてわかりますね。
13 九段中 平成25年 適性3 問題3-3・4
貿易をした方がお互いの国が豊かになることの説明。 国と国との間で得意分野の産品を輸出し、苦手分野の産品を輸入したほうが、お互いの国が得をするということを計算で説明する問題。ふーん、なるほどなー・・・の良問でした。
14 九段中 平成26年 適性2 問題1−3
400mトラックの本当の長さを調べる。するとそこに、円周率としての3.1416が登場! 2020年開催の東京オリンピックを題材にしています。陸上の400m競争のコースは本当に400mかという質問。我々は信じているだけなのですが、なるほど、そこまで気をつかっていますか!と納得させられました。順番に問題を解くと、途中で後0.126mの誤差まで来るのです。つまり12.6cm。ところがそれは円周率を3.14としたときで、円周率を3.1416まで精度を高めて計算すると・・・何と、何と!
15 九段中 平成26年 適性3 問題2
スーパーマーケットの半額値引きは損しないのか? スーパーマーケットの営業時間終了間際の2割引きとか半額とかのセールスは損にならないのかを計算の仕方を紹介して調べさせる問題。いいですねー。小学6年生の日常体験に合わせた疑問かもしれません。エッ、小学生はそんなに遅くにスーパーを利用しない?まあ、そこはそれ、出題者の先生や当方の日常ということで・・・
16 九段中 平成26年 適性3 問題2
重さは地球や月が引っ張る力。質量は天びんで量る量。 ふだん「重さ」と言っている単位の「理科的正体」を探る問題。小学生は長さ、広さ、かさ、重さ、時の長さまでで手一杯ではあるのです。その先の複合単位、速さでぎりぎりかもしれません。人口密度などもそうかな。単位の総合的理解はまだまだ。便利だがしっかり区別しましょうという趣旨の良問です。
17 九段中 平成27年 適性2 問題2 5
大栄養素とは?またはBMIとかSVとは何?
おもしろい家庭科問題なのです。ですが、この量だと少しこなれが悪い。次々と新しい概念が出続けるので、読み解くのが追いつかないのでは?またの機会にこなれた問題化させて再度出していただけませんかねー!夕食の献立を2通り考えるのですよ、おもしろいのですよ。それにここでまた名物「2通り問題」を出したのです。
18 九段中 平成27年 適性3 問題1
経済の成長と消しゴム1個の値段の相関度が・・・ 消しゴムの値段をたとえにして、1955年から2010年までの日本の国内総生産(GDP)と経済成長率のグラフを読み解くのです。なるほど、九段中の先生はうまい例を出して来ました。この労を多としましょう!経済成長を表す指標に「物価」という指標がありますが、総務省統計局は「585」品目を調べて出すのです。たった1品目で近似値になるならそれはすばらしいの一語!
19 九段中 平成28年 適性2 問題3-2・4 27?
の金を0.1μmにした金箔の面積/都市鉱山とは? 一辺3cmの立方体の金のかたまりを厚さ0.0001mm(マイクロメートルを使うなら0.1μm)の金ぱくにすると面積はどれほどになるかという問題。同じく、「都市鉱山」の問題で、携帯電話に使われている金の量を計算する問題。最終的に1gの金が5000円なら、携帯電話1台に含まれる金の値段はいくらかを問う。すばらしい。ここまでは小学生はすらすらできないと!すらすらですよ!そして結果の金の値段に驚きましょう!
20 九段中 平成29年 適性3 問題1
投票の仕方で選ばれる人は変わる! A案とB案があるとする。クラスごとの選挙結果で選ぶとA案が採用。総得票で選ぶとB案が採用。これは最近のアメリカ大統領選挙そのものでした!どちらを選ぶか?そりゃー迷う!当方もわかりません。つまり良い点と悪い点がある。しょせん、実情にあわせて決めるしかない。ここが計算と社会生活の違い。後はしぶしぶでも納得するしかない理由次第。さらに問3でドント式の問題。同年、両国中でもでました。九段中の方があっさり。
2018/11/16(金)
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