やってみてわかった英単語暗記法
〈後編〉
![]() 第2回目の10回は、夏から秋にかけての繁忙期による抜けを除いた12日間です。12・13・14・15・20回目は一日でできました。11月18日に終了。併せて36日間。
![]() 2度目の銅と重なりながら16日間。11月22日に終了。併せて36日間。14・15・16・17・20回目は一日でできました。
![]() 第2回目の金の通読10回に入ったのは10月27日からです。銅・銀・金と重なりながら11月29日に終わるまで、26日かかりました。併せて70日もかかりました。11回目は前回が7月10日でしたから、ずいぶん間が空き、すっかり忘れている印象ばかりで、結局5日かかりました。その後も調べる時間をとった14回目も4日かかるなど、とてものこと順調ではありません。しかし15・16・20回目は1日で仕上げました。
何しろこの金は読んでも読んでも脳みそがシャープに反応しないのです。結局今回は英和辞書を片端から引き、意味を一つでなく書いてあるほぼ全部をメモして「意味する範囲」を把握することにしました。もし次の10回のときに?単語があれば、英語で意味を記すつもりです。実は今回も試みましたが、現在愛用の電子辞書は定義方式ではなく、文の中での機能を説明するタイプのため、使いにくくあきらめました。とはいえ、通読を2〜3回した後の回は極端な日は日曜日1日で777英文全部見ることができるのです。村上さんがおっしゃっていることが私にもできたのです。
![]() 銅・銀・金とも通読17回目までで回数をそろえ、その後一気に銅・銀・金と順を追って3回仕上げました。この3回はいったん最後にするつもりで全体を眺めながら通読しました。
最後にメモした「それでもなお、「?」を付けた単語」は銅で35、銀で44、金で72 計151あります。言えるのですが釈然としない、または覚えたことにしてはいるのですが、覚えるということのレベルが不安定なためです。つまり、ピーナッツ英単の特徴として、前後関係での暗記、ページ全体からの暗記、テーマからの暗記、関連情報からの暗記・・・などズバッと単語そのものを暗記したのではない暗記の場合があるのです。科学分析をしているわけではないので、ここで止めますが、きっとしばらくして21回目〜30回目の通読をするときに「あれ?またすっかり忘れている」現象が起こることが想像できるからです。それでも大人の知恵?今回はこの20回通読で一端卒業です。
なお、付属のCDがあります。私も目下これを聞いて仕上げています。CDをもう少しうまく組み込むとさらに記憶への刷り込み度が上がったのですが、今回は聞く環境が整わずこういう報告までです。
12月1日より 愛読しているマコールスミスのボツアナ人情探偵帳シリーズのその9「 The Miracle at Speedy Motors 」で再始動のウオーミングアップを始めましたが、何ページかに一つ二つ金の単語があり、うれしい限りです。そもそもこのための8ヶ月でしたから。とはいえ年内にガルブレイスに戻るのは厳しそうです、もう仕事しなくては、仕事、仕事、仕事、仕事・・・それでは、また来年!よいお年を。
![]() 調子に乗って「まとめ」までしてしまいます。話のついでですから、怒らないでくださいね。
![]() 何よりもこれがいいです。どちらかの単語はわかるので、わかる方の意味にわからない方の意味が張り付き、記憶しやすく、思い出しやすいです。この仕組みが清水さんの考えた通り大正解。結果いったん仮熟知状態になるとすごい速さで復習できるのです。極端な時はそう無理しないでも一日で全部復習可能でした(2)。
![]() 各ページの左の単語ヒントは利用しやすく、後には不要になりましたが、最初のころの絶望感から私を救いました。こういう配慮がすばらしい。
![]() 記憶しやすいですし、見当がつくので便利です。加えて「なぜ難しいか」が納得できます。いずれも覚えられない絶望感から私を救いました。また、思い出すときに「たしかこんなテーマだったよな」、で思い出すことがあります。これは記憶としてはちょっとまだなレベルですが、視点を変えると「まあ覚えた方」に所属しますのでピーナッツ英単のとりあえずの利点です。
![]() これは結果的に大正解。部数がはける大学受験対策用が銅(おそらく英検なら2級の基礎〜中位)と銀(英検なら2級の上位〜準1級の基礎)でその一つ上が金(英検なら準1級の上位〜1級の基礎の手前、まあ初歩)です。金が単独で出版されていればとっくに絶版になっていたでしょうから。 レベル分けがしっかりしています。助かりました。気持ちの整理がつきやすいです。始めるのは簡単ですが、「達成感を感じつつどこかで切り上げる」時期の判断が意外に難しいものです。
![]() 途中30から50番代に難しい単語が来ます。これはよかった。金の例で言いますと、最初の言語関係、最後の60番後半からは動物・植物など自然界、理科系で覚えやすい。真ん中の倫理道徳・経済・犯罪・努力・成功と失敗・記憶・議論・性格などが大変。つらいところがわかっていて助かりました。
![]()
![]() 見て下さった方はこの程度と気楽になれること請け合い。
![]() ![]()
この体験記は社会人の方を意識していますが、「ピーナツ銅・銀」はもちろん大学受験生にまずお勧めできます(金はおそらく大学受験には不要かと思われます)。16才、17才、18才の方の生活感覚からするとこの本の歌詞や挿絵のピーナッツの雰囲気にはなじみにくいでしょうが、「ご愛敬」と思ってスルーしましょう。本そのものは世代を超えるすばらしさ。第一級の名著です。
私は20回の通読ぐらいでこういうおこがましい文を臆面もなく書いていますが、大学受験生はおそらく30回、40回と記録を伸ばして行くべきです。将来その道のプロを目指す方は金も若い内に是非チャレンジしたらいいです。きっと趣味の領域を突き抜けていけますよ。
清水かつぞー先生はこの本をお書きになられた後お亡くなりになったとネットで紹介されています。この三部作が文字通りの遺稿になられたようで、想像される原稿完成との闘いに思いをはせ、心よりご冥福をお祈り致したいと存じます。
ありがとうございました。
(最終稿 2009年12月6日)
(c) 2004-2014 必ず役に立つ体験記
|