英検準1級合格体験記
〈前編 英検準1級への道 2〉
 英検準1級の2次対策
2次対策は3回目の一次試験終了後次の日から始めました。一度で終了したかったからと、前回の2級での、合格はしたもののしどろもどろだった失敗にこりたからです。
当時出ていた3冊の2次試験対策本を順番にこなしました。それでなるほどその通りだったことがありました。晴山さんが「TOEIC「超」必勝法」で言われていた通りだったのです。英検2級でも会話は中3レベル、準1級でも中3、高1レベルの文でいいということです。ところが出版社によっては、自分が本当に言いたいことをそのまま表現するという悪癖(?)を見事に披露していて、こんなこと言えるわけがないというレベルの答えを紹介していました。まったく参考になりません。とにかく、難しくしないでやさしい言葉で言えることだけ言えばいいのです。中3の表現と、一部高校1年生の表現で一文でなく、二、三文続けて言うように努力すればOKに決まってます。ただし、単語だけは少しレベルを上げる必要がありますかね。
 英検準1級 面接実況中継
すみません、ここは日記からの転載なので常体のままでごかんべんを。
2000/11/19(日)7:50起床。8:53発。9:12駐車場着(19分)。教室案内の準1級見ると私の番号からいきなり始まっている。それだけ受験生が落ちているのだろう。受験者はおそらく5〜6人だろうと想像しながら校舎へ(結果その通り男3人女3計6人)。
控え室に行くと、廊下で元気よく大声で何かのテキストを音読している40代前半らしきめがねのお父さんがいた。「やりすぎだぞ」と思ったが、気持ちはよくわかる。9:30になるとすぐ始まり、3人目の私まで試験室(面談室)の外の控え席に呼ばれる。頭が日本語にセットされたままなのが心配のもと。といってもしかたがない。何と一人目の先のおとうさんの声が大声なので、少し外にもれ聞こえて来る。catとか parentsとか babyとか聞こえてくる。こりゃー子供用のチャイルドシートの質問だと判断。黙って聞いていた。準1級用の出題カードは2種類しかないのだから、次の次の番である私も同じ質問だなと思った。一人目の人はすぐ終了。出てきてさわやかに我々に挨拶していった。大いなる同志意識から私も目礼。
二人目のちょびひげのお兄さんは寡黙な人で、試験室の声も聞こえなかった。私の次は大学生らしい女の子。緊張しているのか沈黙、顔が能面状態。ちょび髭君を見送っていくらもせず、あっさりと私の番が来る。中からさっぱり声が聞こえないのでこちらからドアノックし、少し開けた。すぐ反応してくれて、入室。見たことがある私と同年輩の試験官。大学の先生風の威厳を感じる。見覚えあった理由は後から判断して、おそらく2級のときもこの先生だったのだろう。
試験開始。どこに住んでいるか。何をしているか。仕事は何年やっているか。始めtwenty five minutes と答えて(笑い話だ)すぐにyearsと訂正。大学をでてからずっとか。仕事は経営か現場か。なぜ英検を受けたのか。外国へは行ったことがあるか。three times or four times。どこへ行ったか。オーストラリアはどこを訪れたか。ケアンズ−シドニーゴールドコースト。どういう旅行か。ここは意味を聞き取れず試験官が言い直すのを待っていてかろうじてtourとのみ答える。次にカード。案の定、若い夫婦が赤ちゃんをチャイルドシートに座らせるかどうかで少し言い争うが、奥さんしぶしぶシートベルトさせる。出発後、前を猫が横切る。そしてもちろんチャイルドシートのおかげで安全だったというストーリー。パッセージの2行目を見る習慣があったのでチャイルドシートの単語はわかった。 何とかrappidly , came across, he is relieved, narrow, dislike, ended up being happy などの単語を交えて答えた。たぶん10点ぐらい(確かその辺にまるしていた)。
すぐ質疑応答。@ 奥さんの立場でピクチャー1を会話しろ。A チャイルドシートは役にたつと考えるか。B 交通事故をなくするのにどうするべきと考えるか。 we had to get licence more strictry この辺りで悪くても3点にまるしていたし、4点もあったから「だいじょうぶだここまでは」最後しくじっても受かるぞと思っていた。何しろ今度も2級のときと同じく試験官の手元丸見えなのだ。C あなたは今の若者をもっと厳しくmore strictly教育するべきと考えるか。それまでは@〜Cの質問にはすべてyesで答えようと作戦を考えていたが、とっさにこの質問にはNo.で答える決心をした。No, I`m one of the fathers so I don`t think so 。Because they are too lovely .と答えた。試験官ニコッとほほえみ、始め3点のところに○しそうだったが、4点にまる。こちらもちょっと感動した。この質問と答えが今回の象徴的出来事だった気がする。
受かったと思いながら退出。10:07駐車場発。帰りは本当に開放感に浸れた。おそらく10(ナレーション)+3+4+3+4(クエスチョン)+2(アチチュード)=26点で今回も最低点は22点だろうから合格したと判断。帰宅し、家人に「合格した」と宣言した。何というか、これだけ苦労したのだから言ってみたいわけだ。大口をたたくこと、許していただきたい。
 感想
やはり難しい英語をしゃべる必要はない。中3の英語で十分。合格していた友人が「何の用意もしなかった」と言っていたのが私を少しほっとさせてくれていた。予想対策本は読んでおいてよかった。つなぎ言葉と決め言葉はやはり必要。流れがわかっただけでもよかった。ただ予想問題はあと20〜30欲しい(ECCその他で約30題見た)。一次だけでなく二次のトピックス対策ではジュニアタイムズが結局一番役に立ったのかも知れない。二次対策の3冊を評価すると、ECC本は受けねらいでそれなりなのだが例の漫画の恋愛編はいらない。名前を固有名詞にしたのもだめ。英語協会の本はいい。ちょうどピッタリ。南雲堂の本は、難しいことは無理なのだという前提で書いてあるので私を安心させてくれた。過去問を利用していたので、旺文社本や大栄の本で十分。南雲堂のCDは予想通り不要だった。大栄の過去問本の模範解答はまったく参考にならずだめ。あれは答えが余りに難しすぎる。
 結果
2000/12/6 英検結果ようやく来た。家族はすでにはがきを透かして見てしまい、「合格」を知っていた。予想より漫画説明+1点で11点で、質疑応答も+1点で15点で、アチチュードは予想通り2点で、最低点22点、満点38点のところ28点で合格。長丁場なのでもはや感慨なし。
 TOEICについて
数字二つで6000円は高い!しかも午後試験なので日曜が一日まるまるつぶれてしまう。正直に言うと受けたくない!健康診断と同じですね。
2級合格後から受けました。計6回です。英検先行で学習していましたのでTOEICの成績の方がどうしてもあとあとになりました。だいたい1年に1回健康診断のようにして、615→525→650→690→700→745とようやく745点になり、これも一旦卒業としました。最後の回の前には「TOEIC TEST正解が見える(2003)」を読み、「なーんだそういうことだったのか」と出題ポイントを知り、目からうろこの心境でした。おかげでとても気楽に受けられたことを覚えています(1)
(1)
1999年11月 2000年5月 2001年5月 2002年5月 2003年5月 2004年11月
615点 525点 650点 690点 700点 745点

(c) 2004-2014 必ず役に立つ体験記